ソーシャルビジネス事例 フェアトレード 株式会社ココウェル

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コラム

ソーシャルビジネス事例 フェアトレード 株式会社ココウェル

フィリピンのココナッツ製品の輸入・販売というフェアトレ-ドとココナッツの製品開発を行っている株式会社ココウェル代表取締役の水井裕さんにお話を伺いました。

会社の概要と取り扱っている商品をお教えください

2004年に大阪市の平野区にて1人で会社を立ち上げ、翌年 から美容用オイル“オーガニックバージンココナッツオイル”と食用オイル“エキストラバージンココナッツオイル”の発売を開始しました。同時にインターネット通販も開始しました。ココナッツ原料はすべて、フィリピンから輸入しています。

現在では、従業員数25人。取り扱っている商品も、ココナッツオイル・シュガー・ファイバー・マヨネーズ・ドレッシングなどのココナッツ食品から、オーガニックバージンオイル・リップクリーム・固形石鹸などの化粧品やココナッツ雑貨まで広がりました。お取り扱い頂いいている店舗様も400店を超えるまでにいたりました。

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ココナッツ雑貨は、ココナッツ殻から作った生活雑貨やアクセサリーに加え、COCO no Kiというものも扱っています。COCO no Kiはココウッドプロジェクトから生まれた食器や雑貨などの商品で、2013年の大型台風ヨランダで被災したココナッツの倒木をもとに、被災された現地の人々が手作りで生み出された商品です。DTI(貿易産業省)の協力のもと数ケ月に及ぶ技術トレーニングを実施し、多くの試行錯誤を経て完成したものです。

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また今年2016年からココウェル・カフェもオープンしました。ココナッツ原料を直接フィリピンから輸入しているココナッツ専門店だからこそできる、上質のココナッツ原料を贅沢に使用しました。ココナッツオイルやココナッツファイバーを使うことによって、通常の調理に比べて糖質を抑え、スイーツなどに使用するお砂糖もすべて低GIのココナッツシュガーを使用しています。野菜やお肉などの素材も可能な限り自然栽培・有機にこだわり、ココナッツと素材をうまく調和させたヘルシーメニューをご提供しています。

会社を起業したきっかけは何ですか

もともと、学生の頃、途上国の環境問題を学ぶためにフィリピンへ留学をしました。山岳地方のベンケット州にある大学で環境科学部に入り、現地の環境問題を学ぶと共にそれ以上に深刻な貧困問題に実際に触れ、非常に大きな衝撃を受けました。 何かこの問題を解決できることをしたい。・・・帰国後もずっとそう思い続けていました。

そしてその答えが“ココナッツ”でした。
フィリピンでは地方の農村において、ココナッツが農家の生活基盤を支えており、フィリピンの3分の1の人々が何らかの形でココナッツから収入を得ているとも言われています。そのために“ココナッツ庁”という政府機関まであるほどです。
 
ココナッツの木からは捨てるところがないほど様々な製品が生み出され、太古から1本の木で一家族が生活できると言われるほど非常に生産性が高く、また驚くほど神秘に満ちた植物でもあります。

ココウェルさんの目指す事業は、どういうものですか

昨年頃からココナッツオイルの健康効果がメディア等で注目されるようになり、店頭でもココナッツオイルが一瞬でなくなるなど、ブームと呼ばれる状況が訪れました。しかし、ブームでは生産者の生活は安定せず、ナタデココの際と同じように、ブーム後には失業者が溢れるということが起こりかねません。

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ココウェルはココナッツ専業の役割として、ココナッツの魅力をより多くの方々へ正確にお伝えし、ブームに終わらせることなく各家庭に当たり前のようにココナッツ製品があるような環境を目指していきたいと考えています。

 
ココウェルはこの“人と地球に優しい”ココナッツの無限の可能性を追い求め、その価値を最大限に活かした、皆様に喜ばれる高品質の製品をお届けするとともに、ココナッツ農家を始めとするフィリピンの貧困問題の解決にも継続的に貢献していきたいと考えております。

最後にココウェルさんの夢をお聞かせください

ココウェルの事業目的は、より多くの方にココナッツの魅力を伝えること、ココナッツを通じてフィリピンを少しずつ貧困の無い国に変えていくことです。 ココナッツは農村地域を含め幅広い地域で自生もしくはプランテーションで育てられています。これまではココナッツ農家の多くが、白い胚乳を乾燥させたコプラを精製ココナッツオイルの製造業者に販売することによって収入を得ていました。しかし、家族を養うのに十分な収入を上げることは非常に困難でした。

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近年ではココナッツから様々な製品が生み出されるようになりました。バージンココナッツオイルやココナッツシュガーなどの食品から、リップクリームや石けんなどの化粧品や雑貨なども作ることができます。より価値の高い製品を生み出すことでココナッツ農家や生産者の生活をより良くできると考えています。


その目的を達成するために、ココウェルには夢があります。フィリピンにココナッツ農園や工場を含むココナッツのテーマパークを創ることです。製造において雇用を少しでも生み出すと共に、国内外からお客様を招いてココナッツオイルやココナッツミルク、ココナッツシュガーなどの生産体験をしてもらったり、そこから原料を使う料理体験をしてもらったり、もちろんココナッツをふんだんに使った食事を食べてもらい、ココナッツオイルを使った伝統的なマッサージ「ヒロット」で癒される、そんなココナッツの素晴らしさを知ってもらえる場所を創りたいと考えています。

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