

奏ワークスCEO
北村政記 様
DXの専門家|寄付集め実績4億|2社経営
『国公立大学含むDX支援実績20団体以上』
独立5年で受注単価10倍超
▶︎個人向け事業
3ヶ月で脱社畜が叶う
DXのプロ養成講座を主催
▶︎パーソナリティ
3児の父
趣味の釣りで会社経営(ガイド+EC)
NPOのデジタル経営支援実績日本一
非営利団体は、長く継続して市民の力で次世代に活動を紡ぐ役割を担っていますが、情報多寡な昨今、様々なツールをどう活かして、日々の活動にどうつなげていけばよいか、迷ってしまいますよね?
特に、AIとの付き合い方について、どのように取り入れていけばよいか?迷う方が急増しています。ChatGPTなどの生成AIは便利であり、業務の効率化や寄付者対応、広報の支援に役立つ可能性があります。しかし、AIを活用する前提となるのは、やはり「情報の蓄積と整理」です。
この記事では、AI台頭時代に非営利団体がどのようにAIを活かすべきかについて、ファンドレイザー歴15年で累計寄付集め実績15億円以上、国公立大学を含む30団体以上のDX支援経験に基づき解説していきます。
AIは、寄付者や支援者、受益者に関する情報をもとに、最適な提案や分析を行うことができます。たとえば「寄付が止まりそうな人を予測する」「どの層にイベント案内を出すべきかを示す」など、人手では難しい作業を効率化してくれます。
しかし、これはあくまで情報が溜まっている場合に限られるのです。データが正しく記録されていなければ、AIは適切に働くことができません。AIは「万能の魔法」ではなく、「情報という燃料があって初めて走るエンジン」だと理解することが大切です。
さらに注意すべきは、AIに個人情報を直接読み込ませることは推奨できないという点です。寄付者や受益者の個人情報を外部のAIに入力してしまうと、情報漏洩や法的リスクが生じる可能性があります。したがって、AIは「データを直接持たせる道具」ではなく、「蓄積したデータをもとにアウトプットを補助させる道具」として使うのが安全かつ賢明な方法です。
NPOの本質的な役割は、行政や企業のサービスではカバーできない領域に手を差し伸べることです。社会的弱者や少数派、声を上げにくい人々に寄り添うことこそがNPOの使命です。
この使命を果たすためには、活動の現場で得られる「小さな声」や「支援の履歴」を丁寧に蓄積することが欠かせません。行政の統計データや企業のマーケティングデータでは拾いきれない現場のリアルな情報こそが、NPOの存在価値を裏付けるのです。
受益者の声や支援の経過を記録することは、単なる業務効率化にとどまりません。それは「社会にどんな課題があり、どのような変化を生んでいるのか」を可視化する行為でもあります。
例えば、ある相談窓口で「孤立する高齢者の相談件数が昨年比で30%増えている」とデータで示せれば、行政や企業に新たな支援を求める根拠となります。また、助成金申請や報告書作成においても「データに基づく説明」は強い説得力を持ちます。
つまりNPOは、**受益者の声を記録し、社会に橋渡しする「情報の受け皿」**としての役割を優先すべきなのです。
ここからは、NPOが実際に「情報を溜める仕組み」を整備するための具体的なステップを紹介します。特別なIT知識がなくても始められる方法ばかりです。
まずは団体の公式ウェブサイトを整備することから始めましょう。ウェブサイトは単なる「活動紹介の場」ではなく、受益者や支援者に情報を届けるための窓口となります。
特に、寄付や相談窓口の情報、イベント案内などを見やすく掲載することで、関心を持つ人が行動しやすくなります。最近ではリタワークスさんが提供する「nuweb」のように、NPO向けに特化したサイト制作サービスもあります。こうしたサービスを活用すれば、ITやWEBの専門知識がなくても安心してスタートできます。
参考:nuwebとワードプレスの比較|複数団体でnuweb利用経験をフィードバック
https://kanade-works.co.jp/nuweb/
ウェブサイトを作ったら、次は「どんな人が訪問しているか」を把握できるようにしましょう。代表的なツールはGoogleアナリティクスです。
例えば「どのページがよく見られているか」「スマホからのアクセスが多いか」「寄付ページに来た人が実際に寄付を完了しているか」などを把握できます。これにより「イベント告知ページがあまり読まれていないから改善しよう」といった戦略的な判断が可能になります。
単に情報を発信するだけでなく、「届けたい人に届いているか」を検証し続けることが、NPO活動を持続させる大きなカギとなります。
最後に重要なのは、受益者だけでなく、寄付者やボランティア、パートナー企業など全ての関係者の情報を一元化することです。
おすすめは、NPO向けの寄付管理サービス「コングラント」や、汎用的な業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」の活用です。これらを導入することで、寄付履歴、参加イベント、問い合わせ内容などを一つのデータベースにまとめられます。
一元化された情報を活用すれば、
といった個別最適なアプローチが可能になります。これこそ、AI導入に向けた揺るぎない土台となるのです。
AIの活用は確かにNPOにとって魅力的です。しかし、それを十分に活かすためには、まず「情報を溜める仕組み」を優先することが欠かせません。
この順序を踏むことで、初めてAIが持つ力を本当に活かすことができるのです。
非営利団体が未来にわたり社会を支えるために、「AI活用」と「情報蓄積」の両輪を意識しつつ、まずは情報を受け止める器を作ることから始めていきましょう。