NPO専門ホームページ制作 -ニューウェブ-
2023年春、一般財団法人ちくご川コミュニティ財団様のホームページをリニューアルしました。リニューアルを通して「団体の名刺代わりにできるホームページができた」とお声をいただきました。
本記事はこんな悩みがあるNPO・非営利団体にオススメ
- 団体の特徴や強みが、外部に対してなかなか伝わらない
- 新規寄付者獲得のための広報に悩んでいる
- ホームページリニューアルを検討しているが、どのような効果があるのかわからない
一般財団法人ちくご川コミュニティ財団とは
一般財団法人ちくご川コミュニティ財団は、九州筑後川地域で活動するCSO団体や個人を支援する団体です。助成事業を中心に、団体の課題解決力・運営力向上のための事業に取り組んでいます。
栁田 あかね
一般財団法人ちくご川コミュニティ財団の理事、企画広報部長。団体では広報・ファンドレイジングのほか、プログラムオフィサーとして休眠預金等活用事業や団体独自助成事業の運営に従事。新聞記者、一般社団法人の広報・ファンドレイジング担当を経て2022年4月より現職。
青木 亮太
nuwebのチーフディレクター。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトホームページリニューアルでは、設計・ディレクターを担当。マーケティング観点からのホームページ設計を得意とする。また、ホームページにおけるUI/UXへの知識もチーム随一。
川村 拓也
デザイナーチームリーダー / アートディレクター。今回のリニューアルでは、トップページのデザインを担当。団体の思いや特徴を捉えた、デザイン提案に高い評価を受けている。
下川 栞
nuwebのディレクター。今回のリニューアルでは、青木と共に設計・ディレクターを担当。それぞれの団体の魅力を伝える設計や言葉の提案を得意とする。社内外ともに持ち前の明るさにも定評がある。
支援者の獲得・事業の拡大を目指してホームページをリニューアル
私たちが取り組む助成事業の拡大を見据えて、ホームページで必要な情報を発信できるようにしたいと感じたからですね。
それからファンドレイジング面で言うと、寄付募集と支援者の管理が全然できてなかったんです。
新規支援者の獲得はもちろん、既存の支援者の方の離脱防止やフォローのためにも、ホームページ上からしっかり情報発信したり、オンラインで寄付決済ができたり…という形にしたいと考えていました。
そうなんですね。
nuwebを知った経緯としては、コングラント（寄付決済サービス）からでしょうか？
はい。
コングラントをお試しで使い始めたときに公式サイトからnuwebを見つけて、「これだ！」と思ってお問い合わせしました。
ありがとうございます。
特にどういったところで「これだ！」と思っていただけたのでしょうか？
NPO専門の制作会社であることに魅力を感じましたし、親交のある公益財団法人 ちばのWA地域づくり基金さんのホームページを手がけていたのも大きかったです。普段からちばのWAさんのサイトを見て、こういう感じにしたい！と思っていたので。
▲公益財団法人 ちばのWA地域づくり基金様のホームページ▲
あとはコングラントを使用する上で、コングラントと連携しているnuwebさんに依頼することで、ダブルで効果がありそうだと認識していました！
制作過程では、円滑なコミュニケーションを実感
栁田様から制作の進め方で度々評価いただけた思い出があるのですが、どういった点が良かったポイントになりますか。
大きい枠で言うと、全てのコミュニケーションが円滑だった部分です。下川さんや青木さんはもちろん、その向こうにいる川村さんたちの気持ちもすごく伝わってくるし…お互いの想いを汲み取ってスムーズに進行してくださるところが「ありがとうポイント」でした！
嬉しい！
ありがとうございます！ちくご川コミュニティ財団さんの制作あたりから、企画書をしっかり作って提案するようになったんですよね。栁田さんが一人で全ての意思決定をするわけではなく、団体内での確認が必要なので、それを考慮して資料作りに努めていたと思います。
私の立場とか周りの人のことまで想像して、資料を用意していただいたなと感じます。この企画書のおかげで、組織内で語るのがすごくスムーズでした。こういった気遣いが嬉しいポイントですね！
▲企画書▲
リニューアル後のホームページが名刺代わりに！
「伝わる」ホームページによる思いがけない効果も？
ホームページ制作を通して写真撮影があったりと、団体スタッフの方全員にコミットしていただいた印象でした。今回の制作をきっかけに団体の中で変わったことがあればお聞きしたいです！
リニューアルの制作過程・公開後で、ホームページを起点として組織内広報も上手くできてますし、チーム全体が同じ方向を向き始めたなと感じますね。
メンバーからは「ホームページが名刺代わりになる」ってよく言われています。
私たちはNPOであり中間支援組織であるという、説明が難しい特性のある団体です。
それが、家族や友人に対して「ホームページ見て！」の一言で伝えられるようになったことは大きな変化ですね。
使う人がわかりやすいように、というのはもちろん考えて作ったんですけど、団体の皆さんが説明しやすいと思っていただいているのはすごく嬉しいですね！
あと、講演やセミナーなどでお会いした初対面の方に、ホームページのスクショを渡したり、URLを案内するだけでスッと理解してくれるのが嬉しいよねというお話もしています。
ありがとうございます！組織内広報については、具体的にどう上手くいったのでしょうか？
意外と同じ団体内にいてもお互いの業務や進捗・今後の予定などが理解できていないところがあったんですけど、それが解消されました。それと、使っている言葉や数字もホームページを見てすぐ理解できる、という形になりました！現在地をみんなで把握できるようになった感じがします。
リニューアル後、信頼性のアップにより新規支援者が増加！
今回の制作で、一番満足いただいている点をお聞きしたいです。
ファンドレイジングに力を入れたかったので、その面だと新規支援者さんの獲得に繋がったのが嬉しかったです！
ありがとうございます。
どういった方々から寄付をいただくことが増えましたか？
これまで関わりのなかった方々から、ホームページ経由で寄付をいただくことが増えました。
全く知らない方々が、ホームページを見て「信頼できる団体だな」と判断して支援してくださっているんですよね。今まで一切なかった、完全匿名の寄付者もたくさん増えましたね。
あと、嬉しいことに遺贈寄付をいただきまして、寄付者様から「ウェブサイトを見て信頼できる団体だと感じました」というお声もいただきました！
ありがとうございます。遺贈寄付ページは下川が設計したページですね。
そこからお問い合わせがきたのでしょうか？
▲遺贈寄付ページ▲
そうですね。
最初は災害支援の活動から知っていただいたのですが、情報収集としてホームページを一番参考にしていただいたとのことでした。
特に遺贈寄付と休眠預金事業のページを高く評価していただき、それが信頼につながって、安心して寄付を託していただくことになりました。
なるほど…結構隅々まで見ていただいているんですね。
見ていただいてますね。
あと、企業連携の打ち合わせの際にも、新しいホームページが話のベースになってます。
うちのホームページを見ながら、打ち合わせやご提案をいただけるようなレベルにやっと達したんだなと思いました。
ホームページを用意するのはもちろん大事だと思うんですけど、栁田さんがすごく広報に力を入れられているのは大きいなと思ってます！SNSでもホームページのURLをたくさん載せてくださっていて…。広報は発信しやすくなりましたか？
広報しやすくなりましたね。
これでもか！というくらいあらゆるところにリンクを貼るようにしています（笑）
メールの署名のところにも「ホームページリニューアルしました！」って書いてくれてましたよね。他の方にも真似していただきたいです（笑）栁田さんの広報の力になれて嬉しいなと思います！
うまくサイトをご活用いただいているようで安心しました。ホームページは作るだけでは効果が出ないと思うので、下川も言った通り広報力とのコラボレーションがあってこそだと思います。
ありがとうございます！
ホームページは作って終わりではなく育てるものだと思ってます。見られて使われてナンボだと思うので、育てるためにリンクをしつこく貼ったり広報するというのは意識的にやっていますね。
ローディングアニメーションでできた、「団体らしさ」の表現
デザインについてはいかがでしょうか。
ちくご川コミュニティ財団さんにマッチするものになっていますか？
はい、私たちらしいデザインや色使いにしていただいたと思います。
ひとつ川村さんに謝りたいんですけど…私のわがままで最初に出していただいた緑色から変えて今の色にしていただいてありがとうございました！
いえいえ、確かにそんなことありましたね（笑）
細かいところまで丁寧にありがとうございます！
あと、最初のアニメーションが好きすぎて、パソコンでアクセスしてスマホで撮って、人に自慢しています（笑）
気に入っていただけてよかったです。ちくご川コミュニティ財団さんのホームページにはローディングアニメーションが必要だと思ったんですよね。
ファーストビューの種類としては、
①キャッチコピーでビジョンを伝えるパターン（参考：NPO法人WELgeeさん）
②最新情報を載せるパターン（参考：国境なき医師団さん）
の2つが基本としてあると思ってます。
CSOや寄付者に対してファーストビューで最新情報を伝えた方がいいと思いつつ、ちくご川コミュニティ財団さんの当時の知名度的にはもっと団体のことを伝える何かが要るな、と考えてローディングアニメーションをご提案しました。
すごく素敵です。
私たちの活動地域が筑後川であることって、誰に説明する時にもマストなんですよね。それをアニメーションで直感的にわからせてくれるのがすごくありがたいなって思います！
結構細かく調べました。大分との県境で川の名前が変わるんだ、と思って（笑）
その辺は厳密に描いています。
ありがとうございます！本当に厳密だなと思いました。
「ユーザー目線」で更新しやすい、nuweb独自のCMS
リニューアル時に導入いただいたCMS（Content Management System：コンテンツ管理システム）は結構使われていますか？
ほぼ毎日触ってます！
ほぼ毎日！ありがとうございます。
これまで使われていたCMSで感じていた限界はありますか？
リニューアル前に使っていたCMSは、難しかったんですよね。
細かい設定ができなかったし…記事ページでは助成事業に関してとか、色んな書類や動画を掲載する必要があった中、うまくできなかったんですよね。
固定ページの方も、あまり柔軟ではなかったです。
でもリニューアル後のCMSだと、ちょっと数字を変えるだけで新しい情報にできるのがありがたいです！ユーザー目線だなと感じます。
ホームページリニューアルを考えている方へひとこと
最後に、ホームページリニューアルを考えている方にひとことお願いします！
私、ホームページは１本の木の幹だと思うんですよね。
その枝葉に、X（旧Twitter）やFacebookやYoutube、Instagramがあると思っていて…。なので、その枝葉に栄養が行き渡り茂った大樹にするには、幹であるホームページを充実させる必要があると思います。その結果目標とする形に近づくことができる、という認識を皆さんにも持っていただけると嬉しいです。
あと、ガバナンスとコンプライアンスが厳しくなっている現状を踏まえてきちんとホームページ上で定款を載せたり、そのページに到達しやすい構成にしたり…。ホームページをしっかりと作り込んでいただけたら、団体の信頼性が高まってNPO業界全体の底上げに繋がるんじゃないかなと思います！
本日はありがとうございました！
本日はお時間をいただきありがとうございます！
早速質問ですが、ホームページをリニューアルすることになった経緯をお聞きしたいです。